2023.04.19
予防・ケア
赤ちゃんに歯が生え始めると、保護者の方が気になるのは「赤ちゃんはいつから歯医者に行くべきなのか」ではないでしょうか。
できるだけ早い方がよいとは思いつつも、あまり小さいうちに歯医者にかかることができるのかが不安という方もいるはずです。
この記事では、赤ちゃんの歯医者デビューのタイミング、赤ちゃんの歯医者選びや注意点、診療内容について解説します。
Contents
赤ちゃんを歯医者デビューさせるタイミングは、歯が生え始めてからがおすすめです。
赤ちゃんの歯の生え始めは生後6ヶ月程度で、下の前歯から生えてきます。
早いうちに歯医者デビューをさせるメリットとして、虫歯を予防できるだけでなく、赤ちゃんを歯医者に慣れさせやすくなるでしょう。
早めに歯医者デビューをしておくと、虫歯の早期発見ができるだけでなく、適切な赤ちゃんの歯磨き指導を受けられます。
とくに、はじめてのお子さんの場合には、どう歯磨きをすればいいのかがわからない方も多いはずですので、ぜひ一度歯医者で相談してみることをおすすめします。
赤ちゃんの口腔ケアについて正しい知識を身につけることで、口内環境を整え、虫歯のリスクを下げられるでしょう。
赤ちゃんを歯医者に連れて行く際には、以下のようなポイントを意識してみてください。
それでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
同じ歯科治療ではありますが、赤ちゃんの診察と大人の診察は大きく異なります。
そのため、赤ちゃんに対する治療の経験が豊富な歯医者を選ぶことが大切です。
具体的には「小児歯科」を謳っている歯医者を選ぶようにすると、失敗しづらいでしょう。
小児歯科は、0歳から15歳くらいまでのお子さんを対象としている診療科です。
子どもを専門とする小児歯科であれば、赤ちゃんがリラックスできるような配慮や、発達ケアの観点からのアドバイスなども期待できます。
患者に対する説明が丁寧な歯医者では、安心して診察が受けられます。
とくに赤ちゃんの場合には、保護者の方も自分のこと以上に、心配や不安になるのではないでしょうか。
そのため、治療やケアの内容について、事前に丁寧に説明してくれる歯医者を選ぶのがおすすめです。
また、はじめての歯医者デビューでわからないことがあったとしても、親身に相談に乗ってもらえるはずです。
赤ちゃんを連れていく歯医者を選ぶ際には、複数の歯医者を比較することも大切です。
インターネットで口コミや評判をチェックしたり、実際にいくつかの歯医者を訪れてみたりして、それぞれの歯医者の特徴や雰囲気を知っておきましょう。
複数の歯医者を比較することで、安心して任せられる歯医者を見つけられるでしょう。
赤ちゃんが歯医者で受ける治療内容には、以下の4つがあげられます。
続いて、それぞれの診療内容について解説します。
歯科検診では、赤ちゃんの歯の健康状態を確認します。
初期状態の虫歯は、歯の表面がすこし白く濁るくらいしか症状がないため、よく確認してもなかなか見つけづらいです。
そのため、歯医者で歯科検診を受け、虫歯を早期発見し、虫歯の進行を防ぎましょう。
フッ素塗布は、虫歯予防に有効な処置です。
フッ素には、歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。
そのため、赤ちゃんの歯にフッ素を塗布することで、歯が虫歯になりにくくなり、健康な状態を維持しやすくなります。
シーラントは、歯の表面にある溝や隙間をフッ素配合のレジン素材で埋める処置です。
奥歯は歯ブラシが届きづらいため、歯の溝に食べカスや汚れが溜まりやすく、虫歯になる可能性が高いです。
シーラントで歯の溝を埋めることで、食べカスや汚れをたまりづらくして虫歯を予防します。
歯医者では、赤ちゃんに合わせた歯磨きの指導を受けられます。
口腔内の健康を保つためには、歯医者に通うだけではなく、家でのセルフケアも重要です。
赤ちゃんの頃から、正しい歯磨きをすることによって、虫歯のリスクを下げられるでしょう。
赤ちゃんを歯医者に連れていく際には、以下の点に注意しましょう。
以下では、それぞれの注意点について詳しく解説します。
歯医者に赤ちゃんを連れていく際には、赤ちゃんが機嫌のよい時間帯に受診するようにしましょう。
赤ちゃんの機嫌が極端に悪い状態だと、なかなか診療がスムーズに進められないこともあります。
気まぐれな赤ちゃんの機嫌をコントロールするのは難しいですが、睡眠間隔やミルクのタイミングなどを考慮しつつ、赤ちゃんの生活リズムに合わせて歯医者を予約するのがおすすめです。
赤ちゃんは親から離れると不安になります。
診療台のような、普段とは違う環境に置かれると、泣いてしまうのは当たり前です。
そのため、泣いてしまっても慌てることなく、声をかけてあげるとよいかもしれません。
また、おもちゃや絵本などで気を引けるものを準備しておくのもおすすめです。
診療後には、赤ちゃんを笑顔で迎えるようにしましょう。
診療後に親が笑顔であれば、赤ちゃんが歯医者に対する負のイメージを持ちづらくなります。
歯医者が嫌な場所だと感じないよう、ポジティブな声をかけてあげることも大切です。
赤ちゃんが歯医者を受診する際の費用は、健康保険と自治体による補助をあわせると無料になるケースが多いです。
なお、自己負担が発生する場合の費用についても、それほど高額になることは少なく、数千円ほどでしょう。
赤ちゃんの歯医者デビューの流れは、以下のとおりです。
赤ちゃんの歯科検診では、虫歯がある場合には治療をおこない、虫歯がない場合には、今後の定期検診の流れが説明されます。
赤ちゃんの歯医者に関するよくある質問と回答についてまとめました。
歯医者デビューを考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
小児歯科であれば、ベビーカーで来院しても問題ないことがほとんどですが、置き場所や盗難の危険などについては、事前に確認しておくと安心です。
一部の歯医者では託児サービスを提供しているため、ホームページなどを確認してみましょう。
当院ではキッズスペースを用意しているほか、保育士による託児対応も可能ですので、お気軽にご相談ください。
虫歯は、質・細菌・糖分・時間の4要素が重なることで発生しやすくなります。
自覚症状の少ない虫歯は、気づいたときにはすでに重症化していることも多く、歯を健康に保つには虫歯の予防が非常に重要です。
また、虫歯を予防するにはホームケアだけでは限界があります。
当院では、治療や定期検診の際に、無料でフッ素塗布による予防ケアをさせていただいております。
定期的なメンテナンスや予防治療をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。