2024.02.20
虫歯
虫歯のCOとは、きわめて初期の状態を指しており、このまま放置すると虫歯が進行していきます。
※読み方はC0(シーゼロ)ではなくCO(シーオー)
虫歯の進行度は、C1やC2のように数字で表されますが、数字が大きいほどひどい状態となっており、COはまだ最初の段階です。
そのため、日頃のケアや注意次第では、進行の予防や自然治癒も可能です。
この記事では、COの虫歯の特徴や進行度、予防や治療の方法について解説します。
Contents
虫歯の進行度を表す際には「C+数字」の表現が用いられます。
では、虫歯のCOとはどのような状態なのでしょうか。
症状や見た目について、詳しく見ていきましょう。
COは、虫歯の進行度が初期段階の状態を表します。
歯の表面にあるエナメル質が溶け、白濁した状態になりますが、歯に穴は開いていません。
虫歯をCOの段階で見つけ、治療を受けられれば、歯を削らずに治すことも可能です。
COの虫歯になると、以下のような見た目になったり、症状が現れたりします。
COの状態では、痛みが生じることがなく、見た目の変かもわずかなものであるため、セルフチェックで見つけるのは難しいです。
COは初期状態の虫歯ですが、C1~C4の進行度の虫歯と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
以下では、虫歯のCOと各進行具合との違いを詳しく解説します。
C1は、エナメル質と呼ばれる歯の表面層のみが虫歯に侵された状態です。
COと同じように痛みはほとんどありません。
しかし、COよりも歯が白濁するほか、小さな黒い点が表れるなど、見た目の変化がより顕著になります。
C1の虫歯を治療する際には、歯を削る治療が必要になりますが、比較的簡単な処置で済みます。
C2は、虫歯がエナメル質を超えて、象牙質と呼ばれる歯の内部層まで進行した状態です。
冷たいものや甘いものを口にした際にしみることがあります。
C2の虫歯を治療する際には、虫歯の部分を削る治療に加えて、詰め物をすることが一般的です。
C3は、虫歯が象牙質のさらに奥にある、歯髄と呼ばれる神経にまで到達した状態です。
ズキズキとした激しい痛みを感じることが多く、何もしていない状態で痛みを感じるようになります。
C3の虫歯を治療する際には、虫歯の部分を削る治療に加えて、神経の処置が必要です。
C4は、虫歯が歯の大部分を侵し、歯が崩壊してしまった状態です。
神経が死んでしまっている場合には、痛みがなくなります。
C4の虫歯を治療する際には、抜歯が必要となるケースが多いです。
COの虫歯の場合、自然治癒で治る可能性があります。
虫歯を自然治癒で治すには、歯の再石灰化によって虫歯の穴の修復を促します。
歯の再石灰化とは、唾液のはたらきによって、歯の表面を修復することです。
具体的には、以下のような方法で再石灰化が可能です。
次に、再石灰化を促す方法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
正しいブラッシング方法を身につけると、歯垢を効果的に除去できます。
歯垢は、虫歯の原因であり、再石灰化を妨げるため、歯医者では歯垢の除去できるブラッシング指導を行います。
フッ素には、歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の酸に対して抵抗力を高める効果があります。
そのため、歯医者では虫歯予防の一環として、フッ素を塗布する治療がおこなわれます。
自宅でフッ素を塗布するには、フッ素入りの歯磨き粉や洗口液がおすすめです。
PMTC(プロフェッショナル・メンテナンス・クリーニング)は、歯科衛生士による専門的な歯のクリーニングです。
PMTCでは、専用の機器を使って、歯垢や歯石を徹底的に除去するため、再石灰化の促進や虫歯の予防につながります。
シーラントは、歯の溝を樹脂で埋める予防処置です。
歯の溝には歯ブラシが届きにくく、磨き残しから虫歯になりやすいため、シーラントによって虫歯菌の侵入を防ぐ方法が効果的です。
COからC1進行させないための虫歯予防としては、以下の方法があります。
続いて、それぞれの方法について解説します。
歯磨きは、虫歯の原因となる食べかすや汚れを除去するための基本です。
そのため、COから進行させないように、歯磨きを怠らないようにしましょう。
定期的に歯科医院を受診することによって、COの虫歯を見つけてもらえます。
また、ブラッシングの指導や歯並びの相談などもできるため、定期的に歯科医院を受診することがおすすめです。
フッ素には、虫歯への抵抗力を上げる効果があります。
そのため、以下の方法で、フッ素を活用した口内ケアを行いましょう。
フッ素入りの歯磨き粉や洗口液は、ドラッグストアや通販サイトでも購入できます。
最後に、COの虫歯に関するよくある質問と回答をまとめました。
それぞれのQ&Aについて詳しく見ていきましょう。
歯が黒い場合でも、初期虫歯であれば自分で治せる可能性があります。
しかし、正しい方法の歯磨きが必要となるほか、初期虫歯ではない場合には自分で治せないこともあります。
そのため、歯が黒い場合には、歯医者を受診することがおすすめです。
COの虫歯の治療においては、ブラッシングの指導やフッ素塗布で自然治癒を促すケースが一般的です。
そのため、歯を削るような治療はほとんどおこなわれません。
COの虫歯の症状として、歯が茶色に変色することがあげられます。
そのため、COの虫歯の疑いがあるでしょう。
ただし、ほかにもさまざまな原因が考えられるため、歯が茶色に変色した場合には、歯医者の受診がおすすめです。
虫歯かもしれないと思いつつ、なかなか歯医者に行けていない方も多いのではないでしょうか。
自覚症状が表れる前に早期発見するのがベストではありますが、歯科を受診する方の多くは痛みが表れていることがほとんどです。
そのため、虫歯に痛みがあっても手遅れということはまったくありません。
痛みが出て間もない時期であれば、それほど進行しておらず、すぐに治療を済ませられるケースがほとんどです。
一方、痛みを放置しておくとどんどん進行してしまい、最悪の場合は抜歯することになってしまいます。
虫歯の治療は、とにかく早い段階で歯科を受診することが大切です。
まずはお気軽にお問い合わせください。